MENU

「最近どう?」で終わらせない!部下の本音を引き出す1on1の正しい進め方【保存版】

1on1

「1on1をしても雑談で終わってしまう」
「部下が本音を話してくれない」
——そんな悩みを感じていませんか?

多くのマネジャーが、1on1を「上司の確認の場」や「進捗報告の時間」として使ってしまっています。
しかし本来の目的は、部下の成長支援と信頼構築にあります。

この記事では、部下が安心して本音を話し、成長につながる1on1を実現するための【事前準備・実践・事後フォロー】の全ステップを、実際の会話例とテンプレートを交えて紹介します。

目次

その1on1はなぜ失敗するのか?陥りがちな3つの罠

罠1:上司が主役の「ティーチング」劇場

「こうしたほうがいい」「前にも言ったよね」——ついアドバイス中心になっていませんか?
上司が話す1on1は、部下の内省と主体性を奪う原因になります。

1on1は「教える場」ではなく「引き出す場」。
話す量ではなく、どれだけ相手の考えを引き出せたかで価値を測りましょう。

罠2:目的のない「雑談」という名の漂流

雑談も大切ですが、目的のない対話は時間の浪費になりがちです。
事前にテーマを共有し、「今日のゴールは何か?」を明確にしておくことで、1on1の質が格段に上がります。

罠3:約束が果たされない「言いっぱなし」問題

1on1で出た話題や約束を放置していませんか?
小さな約束の不履行は、信頼残高を大きく減らします。
「話を聞くだけ」ではなく、行動で応える姿勢が信頼関係を築きます。

部下の本音と成長を引き出す1on1実践マニュアル【3ステップ】

STEP
【事前準備編】:心理的安全性を設計する

部下が安心して話せる空気は、会う前の準備で決まります。

事前準備のポイント

  • アジェンダを共同で作成

「次回の1on1で話したいテーマを2〜3個出してもらえる?」とあらかじめ依頼しておく

  • 場所と時間の固定化

落ち着いた環境で、キャンセルしないことが“信頼”につながる。

テンプレート例

  1. 最近のコンディション・気づき
  2. 今抱えている課題
  3. 上司への相談・要望
  4. 次回までのアクション

アイスブレイク例

「最近、仕事以外で楽しかったことある?」など、軽い話題から始めると安心感が生まれます。

STEP
【実践編】:部下が主役の「コーチング」会話術

基本姿勢:聞く7割・話す3割

相手の言葉を引き出す姿勢を意識し、沈黙も怖がらないこと。

傾聴の3種の神器

  1. うなずき・相づち – 話を止めないサインを出す
  2. オウム返し – 「○○って感じたんだね」と受け止める
  3. 要約と共感 – 「つまり○○が難しいと感じているんだね」

魔法の質問例

  • 「最近うまくいったことって何?」
  • 「一番困っていることは?」
  • 「私にサポートしてほしいことはある?」

実体験を交えると効果的

例:「この質問をきっかけに、部下が“本当は自信がない”と打ち明けてくれた」など。
リアルな体験談が信頼と共感を生まれます。

STEP
【事後フォロー編】:信頼を積み重ねる約束

1on1の真価は、「終わったあと」にあります。

フォローのポイント

  • 会話メモを共有して認識を合わせる
  • 約束した支援を実行する
  • 次回の冒頭で振り返りを行う

小さな「覚えてくれていた」が、信頼と心理的安全性を生む最大の要素です。

まとめ:最高の1on1は、最高の信頼関係から生まれる

1on1を成功させる最大の鍵は、テクニックではなく、「部下への真摯な関心と尊重」です。

今日から始められる第一歩は、「部下が安心して自分の言葉で話せる“場”をつくる」こと。

その積み重ねが、信頼と成果を両立する“本物の1on1”を生み出します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

製薬系一部上場企業で研究職としてキャリアをスタート。業界内での転職を経て、異なる企業文化を経験し、視野を広げてきました。MBA取得後、40歳で管理職に。現在は“新米管理職”として、マネジメントを学びながら日々奮闘中です。理系×ビジネスの視点で、現場のリアルを発信していきます。

目次